【 スパインダイナミクス療法 】

〈 スパインダイナミクス療法とは? 〉

スパインダイナミクス療法とは、「患部の痛みは背骨や骨盤の状態に影響を受けやすい」という過去の経験や研究から導き出された治療概念です。肩こりや腰痛、膝の痛みなどの慢性疼痛やスポーツ障害に対して、背骨や骨盤を含む体幹の支持性、柔軟性を再獲得することで、根本治療および障害予防を図っていくものです。

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〈 背骨の形と役割 〉

背骨は首の骨(頸椎)7個、胸の骨(胸椎)12個、腰の骨(腰椎)5個から成ります。

形の特徴として、頸椎は前側、胸椎は後側、腰椎は前側へ弯曲したS字状になっています。

 

背骨の役割は主に2つあり、1つ目は体を支えて力を手足の先まで伝えること。そして、2つ目は背骨を伸び縮みさせることで、衝撃を吸収することです。

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〈 背骨の硬さと痛みとの関係 〉

先ほど、ご説明した通り、背骨はS字状の形をしています。このような形になることで、物を持った時の衝撃、歩いたり、ジャンプして着地した時の衝撃を背骨が伸び縮みすることにより吸収するのです。そのため、背骨には、伸び縮みして衝撃を吸収するための柔らかさが求められます。

 

では、背骨の柔らかい人、硬い人では、体に掛かる負担はどのような違いがあるのでしょうか?歩くことを例に挙げて見てみましょう。

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図の黄色い矢印は、地面からの衝撃量を表しています。

背骨が柔らかい人は、地面に足をついた衝撃の約7割が背骨で吸収されているため、足の関節には3割程度しか衝撃が伝わっていません。

 

しかし、背骨が硬くなると、地面に足をついた衝撃が背骨で十分吸収できなくなるため、衝撃は足(股関節、膝関節、足関節)に多く伝わっていきます。これにより、股関節や膝、足首に痛みが生じてしまうのです。

 

つまり、背骨が硬くなると、衝撃を吸収できなくなり、他の関節に負担が掛かることで痛みが生じる可能性があるということです。

 

あなたの抱えている痛み(首、肩、肘、手首、腰、股関節、膝、足首)の原因は背骨の硬さにあるかもしれせん。

※図で表した衝撃の割合はあくまで目安です。

〈 背骨が硬くなる原因 〉

では、どうして背骨が硬くなるのでしょうか?それには3つの原因が考えられます。

①心のストレス

睡眠不足や精神的ストレスなどにより脳の

疲労が蓄積するとことで、胸椎の上の部分

が硬くなります。(赤の部分)

 

②内臓のストレス

食生活の不摂生や長期内服により内臓に負担

が掛かると、胸椎の下の部分が硬くなります。

(黄色の部分)

 

③体力の低下

運動不足や加齢により、体力が低下すると

腰椎が硬くなります。(青の部分)

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以上のような、生活習慣が続くことにより、背骨を取りまく筋肉が緊張して、背骨の柔軟性を低下させます。そして、背骨の柔軟性が低下することにより、衝撃吸収がうまくできず、体の不具合が生じてくると考えております。

 

 

こういった背景をもとに、患者様には痛みの原因となっている背骨、骨盤の硬さを解消するための運動を行ってもらいます。

そして、さらに背骨や骨盤を硬くさせる生活習慣に対しても改めることで、自分自身で痛みを管理できるように進めていきます。

 

 

スパインダイナミクス療法は、患部の状態から、痛みに影響を与えている背骨、骨盤の不調を探り治療することで、患者様ご本人に“痛みを作っている生活習慣”に気づいてもらい、自ら治そうとする、つまり自己医療を支えていくものと言えます。